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後、1個の魔晶を誰に持たせるか…
俺が考えていた時、部屋のドアが開き、ルイスが現れた。
ルイスは俺が居ないと思っていたのだろう、とても驚いているようだ。
『ちょうど良いところに来たな、これを持って中庭に行ってくれるか?』
『別に構いませんが、これは…何ですか?』
ルイスは俺の手のなかにある魔晶を指差す。
『ただの水晶だ。まあ、特別だがな。』
ルイスに魔晶を渡し、気配のある空を眺める。
『全部で30か…。』
ポツリと言葉が出てくる。
部屋にルイスは居らず、既に中庭に向かっている。
『いざとなれば、やるしかないだろうな…』
本来の姿に戻るのは5年ぶりだ。
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