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紅竜が次々に魔法を使い、結界を壊そうとしている。
結界の虹色が徐々に薄れていく。
グレイユを見れば、必死に結界を強化する魔法をかけている。
軍勢を減らさなければ、結界は壊れてしまう。
それは避けなければならない。
俺は覚悟を決め、魔法を唱(とな)え始める。
『竜の血により封印されし姿よ!今こそ封印をとき、真なる姿へ覚醒せよ!!』
俺の周りに銀色の魔法陣が煌(きら)めく。
銀色の光が俺を包み込み、徐々に本来の姿に戻っていく。
銀色の光が一瞬、強く輝き、消えていくと、そこには1体の竜がいた。
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