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「キミはいつだって僕の前に立っていたね・・・」
「それはあなたに興味を抱いたからだよ」
「そうか・・・キミもそう感じてたんだ・・・」
「うん。」
「好きになった。
いや、好きだったのかもしれないあのときから・・・」
「私も同じだったよ。
だから・・・あなたは私の分まで勝って夢を叶えて。」
「・・・」
「私が好きになったあなたをあなた自身が好きになって・・・」
「あぁ・・・僕は絶対に勝つよ。」
「馴れ合いはもう止めなよ?
敗者にはもう用はない。
早く“罰”を受けて死ね。」
「黙れ・・・」
「あぁ?」
「じゃぁ行きますよ?」
「はい・・・」
「まっ・・・待って」
「いいのよ!
私は大丈夫だから
だから勝ってね悠斗君。」
「・・・
分かった水城。
・・・またな」
「うん。
さようなら・・・」
「・・・」
「おいなに無視してんだよカラスが・・・
テメェはゴミでも漁ってろ。」
「黙れ・・・
二度も言わせるなよ天才。」
「そうさ、僕は天才さ。
天才の僕に勝てるはずがない。
たかがゴミ漁りするゴミ野郎が」
「そうかもな・・・
でもゴミだって塵も積もれば山となるんだよ。
知ってるか?
人間は天才より努力してる人間の方が好まれるんだよ。
だったら僕は凡才でいい。」
「ゴミを漁ってまでなれ合おうとは思わないな。
僕はこれで“人生を最高”にする。」
「随分と楽な生き方を選ぶんだな?
かわいそうだな天才も・・・」
「なに?」
「僕は烏だ。
間違いない・・・
今までは孤独な烏だったけど今は違う。
共生を覚えた烏だ。
天才で孤独を生きてた今までより、凡才で共生する生き方の方が断然楽しいに決まってるんだ。
最後に聞け、天才・・・
凡才は天才に、培ってきた塵の大きさで才能に勝ることが出来るってことを教えてやる。」
「できるならやってみろよ・・・」
「それでは決勝戦です。
LASTGÅMЁ
スタート!!!」
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