怖くて苦手で怖い人

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そんなにぼろくそ言わなくてもいいじゃんか…。 「とりあえず、俺が忘れてるみたいになって高橋からどやされただろ」 「いや、そもそも金平くんのじゃ…」 「あ?」 「!!やっ、な、なんでも、ない...です 」 それ以上反論できなくなった私にため息をついた金平くんは今日今ここでアレを終わらせるように命じてきた。 え!?やだ!!!! .................と、思ってても口に出せたらどんなに楽なことか。 どんなにこの屈すべき状況が変わっていたことか。 いくら心の中で思っていても臆病で小心者の私なんかじゃ横暴な金平くんに敵いっこない。 そんなんだから、いつもいつもいいように使われてんじゃん...私。 「ちゃんとやってから帰れよ」 ばっくれたりでもしたら承知しねーぞ。 そんな言葉が幻聴として聞こえてくるかのような金平くんの目付きに震えた。 .................はぁー...。 なんで、私が。なんで、なんでなんで。 なんで金平くんの補習用のプリントやんなくちゃいけないわけ。 まぁ、細かく言えば補習用のプリントの半分を私がやるはめになったんだけど。
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