鬼から教わる英語術

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私なんて小テストでも半分とるなんて初めてなのに。いつもは10点とかなのに。 でもこれも全ては金平くんのおかげだもんね。 感謝しなくちゃ、てかお礼しなくちゃね。 「あ、ここ正解だ」 問題を丸つけしていた金平くんが言う。 「ほ、ほんと?」 「あぁ」 ほら、と正解した問題を見せてきた金平くんは次に私の頭を軽く撫でた。 「…っ」 正解するたびに頭撫でられるのはもう恒例になってるけど、けどされるたびに照れるし恥ずかしいものだ。 最近私の頭をなでる回数が増えている気がする。 前まではまれだったのに今ではしょっちゅう。 金平くんって人の頭なでるの癖なのかな...。 金平くんの手、あったかいなぁ。 「よし、じゃんじゃんいくぞ」 「あ、う、うん!お願いします!」 頭を撫でられている時は照れ臭くて死んじゃいそうだけどすごく安心する時間だったりもする。 私自身髪の毛を触られるのがすきって言うのもあるし… それになんか、金平くんの温もりを感じられている気がして安心するの… て!!何言ってんの私!ばかばかばかばか!!!!! ぬ、温もりって… えぇーい考えない考えないやめやめやめー!!!!
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