よく分からない金平くん

2/14
422人が本棚に入れています
本棚に追加
/573ページ
テストまで、残り一週間前。 相変わらずスパルタな金平くんだけど私なりにも英語が楽しく思えてくる今日この頃。 英語以外の教科は金平くんと放課後勉強したあとに家で勉強している。 だから英語にばかり時間をついやしたため他の教科がボロボロになるのはきっと防げる…だろう。 「今日も頑張ってくんの?」 「あ、まどか」 帰りのHRが終了し鞄に教科書をいれているとまどかがやって来た。 「やっぱり金平に教えてもらった方が私より効果抜群じゃない」 「へへへ」 「英語のテスト期待できそうね」 「うーん、分かんないけど、でもなんとなく分かってる気がするの!」 「何よそれ。まぁ金平はスパルタそうだし」 「確かにスパルタだけど、でもね…」 「?」 「でもなんか…優しいんだよ?」 「………へぇ」 私のその台詞に意味深な笑みと何かを伝えたげなまどかの声、そして意地悪そうに口角をあげている。 「なーに?苦手でおっかない金平くんはあんたの中でどこいっちゃったわけ?」 茶化すように言ってくるものだからなぜだか顔が赤くなっちゃうし。 それに、金平くんはまだ苦手な人…… なのかな?
/573ページ

最初のコメントを投稿しよう!