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「翼様,荷物をお持ちいたします。」
「いや,自分で持てる。」
「しかし…」
すると耳元で囁くように,
「自分の女に荷物持ちはさせられない。」
と言った。
私は顔を赤くして,翼について校舎へはいった。
「翼様,おはようございますッ♪♪」
「あぁ…」
「新曲,楽しみにしておりますわ♪♪」
「どうも…」
毎朝のように翼へのあいさつ,応援の言葉がある。
そして私に対しては,
「翼様の付き人だからって,毎日べったりくっついてるなんて許せないッ!!」
「荷物持ちさえもできないなんて無能な女ッ!!」
と言う罵倒が浴びせられる。
さすがに毎日だから慣れたけれど,やっぱり傷つく。
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