11: masato side

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「星夜。気にしないでね?気にしたら損だよ?」 俺は小声で言ったつもりなんだけど、それはバッチリ聞こえていたようで。 「損って何よ!?」 「雅仁~…父さんと母さんが仲良くて嬉しいだろ?」 「あっ…ヤキモチかしら?」 「そうかもね♪」 ………はぁ。 これだから、嫌なんだよ…。 とりあえず無視して窓から外を眺めた。 「あのー…いつもそんな感じ…ラブラブなんですか?」 「ふふ、そうよー?」 …星夜。あんまりつっこんじゃ駄目だって…。 「いいですね、仲良いの」 「ふふふ、ありがとう♪」 「君は雅仁と違って優しいなぁ」 「いえ、別に…優しくないですよ。俺より雅仁先輩のほうが優しいです!」 その星夜の言葉に、母さんは首をひねった。
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