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「星夜。気にしないでね?気にしたら損だよ?」
俺は小声で言ったつもりなんだけど、それはバッチリ聞こえていたようで。
「損って何よ!?」
「雅仁~…父さんと母さんが仲良くて嬉しいだろ?」
「あっ…ヤキモチかしら?」
「そうかもね♪」
………はぁ。
これだから、嫌なんだよ…。
とりあえず無視して窓から外を眺めた。
「あのー…いつもそんな感じ…ラブラブなんですか?」
「ふふ、そうよー?」
…星夜。あんまりつっこんじゃ駄目だって…。
「いいですね、仲良いの」
「ふふふ、ありがとう♪」
「君は雅仁と違って優しいなぁ」
「いえ、別に…優しくないですよ。俺より雅仁先輩のほうが優しいです!」
その星夜の言葉に、母さんは首をひねった。
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