1: masato side

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廊下に出たところで、天光は大きなため息をついた。 「お前…流し目、反則だな……」 「は?」 俺は訳がわからず首を傾げる。 「…それも、反則。」 天光は俺にデコピンをする。 …なんでだよ……。 そう思って天光の顔をじっと見ていると、あることに気付いた。 「あれ…天光、顔赤い?」 ……熱でもあんのかな? そう思って、自分の額と天光の額を合わせる。 「………ッな!」 天光は慌ててるけど、無・視。 「…熱はなさそうだけど…。無理すんなよ?」 「大丈夫!ちょっとほてっただけだから!」 ……本当か? コイツ昔からちょっと無理するクセがあるからな……。
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