1: masato side

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「…無理すんなよ?」 「ありがと。まぁ大丈夫なんだけど…」 「そう?」 そして天光は大きく伸びをして言った。 「さぁーってと!屋上行きますか?」 俺らはよく、屋上で授業をサボっている。 今日は天気も気温もいいし…屋上日和なんだけど。 ちょっと待って。 「天光、生徒会長が授業サボっていいの?」 俺の親友である小泉天光は、昨日生徒会長に就任したばかりなのだ。 「平気でしょー!きっと」 “きっと”ってすごく不安なんですけど。 …なんて言ったところで、お気楽な天光に通じないことはわかっている。 「……行きますか!」 俺は笑顔で天光に言った。
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