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「うぅるぅさぁぁーいー!!!!!」
『ゴン!!』
『ゴン!!』
「「いったぁぁーーー!!?」」
「あんた達!毎朝毎朝漫才やってないでさっさと朝ご飯食べて学校行く!!」
「「はい」」
二人で頷けば、母さんは満足げに笑みを浮かべて部屋から出て行く。
「また、姉ちゃんのせいで母さんに怒られた…」
「なぁに、ちゃんとした躾が出来る母さんだ。むしろ姉さんはもっと強く殴ってくれてもいい」
「このド変態っ!!」
「なぁに、返って耐性がつく」
「いらないよ!」
「さて、そろそろ姉さん着替えるよ、見て行くか?弟よ」
「見るか!」
『バタンッ!』
叩き付けるようにドアを閉めていった弟にため息を吐く。
「昔は、可愛いかったのになぁ…」
いや、今も充分可愛いが。
如何せん、ツンデレは扱い辛くてな。
さて、そろそろ朝ご飯を食べに行かないと、母さんが包丁持ち出してくるな、急ごう。
手早く服を着替え、顔を洗うために部屋を出た。
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