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正直ストッパーなんていらないが。
「また声に出てんぞ?何お前、俺を凹ましたいの?」
「いや、いいよ。…だって、ウザ……、親友にそんなことするわけない、ウザい」
「言いかけて結局言ってんだけどぉ!!?」
「そんなことない、ウザい」
「語尾!?最早語尾!!?」
「ないない、ウザい」
「俺泣く!もう泣く」
「ウザい」
顔を覆って俯いた美咲を放置して、また窓の外を眺める。
どこの学年かは知らないが、今から校庭に集まるのは何をするためだろう?
こっちは担任さえ来れば帰りのHRとなるのに、ご苦労なことだ、実に。
「うっ…うっ…ぐずぐず…」
「………」
いや、本当に泣いてんのかい。
てか、『ぐずぐず』って何だ?
それ泣き声か?
泣き声なのか?
突っ込みが泣いてるから、こっちが突っ込みになるな。
うん、美咲。
お前やっぱ必要だわ。
「と言うわけで、泣き止みたまえ美咲君」
「どんなわけだよ」
「言わせるのかっ!?」
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