赤い壁

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会社に勤めている女性は、クタクタになって家に帰ってきた。 壁を見てみると、穴が開いているようだった。 「こんな所に…向こう側見えるのかな?」 女性は穴の向かうを見てみると、一面赤かった。 「赤い壁紙?変わってるな…」 女性はそれくらいにしか思わず、あまり気にしていなかった。 それから時々壁を見てみるが、向こう側の人を、いや、壁以外を見たことがない。 ある日、その事が気になった女性は、マンションの大家さんに隣の家の人について聞いてみた。 大家さんはこう答えた。 「あぁ…あの部屋には病気か何かで目が真っ赤になってしまった人が住んでいますよ」
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