15人が本棚に入れています
本棚に追加
「待てよ、あんた…本気で好きなのかよ…?下心とか」
「優君!僕が下心だけで君の母さんを好きになると思うのかい!?そんな訳無いだろ!僕は、僕は君の母さんを!」
そのとき、突然ドアが開き、赤坂は母さんと、近距離で向かい合わせになった。
「あら先生、どうしたんですかこんな所で?」
「いえ、トイレです。」
「大丈夫ですか先生?鼻血、出てますよ?」
「鼻血って…分かりやすく下心だな‥馬鹿赤坂…」
緊張したのか、赤坂は硬直してその場を動けないでいた。
そんな中、母さんは机にジュースとお菓子を置き、出て行く途中、赤坂を不思議そうに見て、クスクスと笑っていた。
「ふふ、どうしたんですか先生?」
その声で我を取り戻したのか、赤坂はわざとらしく体を動かしながらごまかした。
「え?あははは、何でもありませんよお母さん、ただあなたにメールアドレ、じゃなかった、ただ優君に勉強を教えるためにここでこうやってますから、自立勉強法ってやつです。」
「分かりやすいよ、分かりやすいけど分かりにくくアドレス聞こうとしてるよ…」
最初のコメントを投稿しよう!