宇宙の人

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黒光りするほどの漆黒さ。 そんでもっての、暗くて狭くて湿ったところが好きな6本も足がある素早い生物だ。 こいつは大発見だ! 僕は生きたままの捕獲を試みたが、刹那、パンッ!という破裂音と共に、その生物は姿を消した。 いや、潰れた。 母の手によって… そして母は言ったのだ。 「またでたのね。ゴキブリ」 血迷った。 宇宙人という固定観念が、僕を少しおかしくしてしまったらしい。 あぶないあぶない。 だがいい夢を魅させてもらった。 ありがとうゴキブリ。 ありがとうお母さん。
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