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中津さんは女子の監督であるが、男子のNチームのコーチでもある。
言わずとも分かると思うが、Nチームの"N"は中津さんの頭文字の"N"である。
中津さんはコーチと言えど、24歳とまだまだ若い。
しかも、失礼でわあるが、どこか幼い雰囲気があり、学生に混ざっていてもまったく違和感がないのだ。
雪島さんや聡弥さん達Nチームの男子といつも楽しそうに騒いでいるのを見ると、"ホント、学生みたいだよなぁ~…"と思ってしまう。
…逆に言えば、監督と言うような堅苦しい関係ではなく、とても馴染みやすいと言えるのではないだろうか。
中津「今日俺、男子見ないといけないからさぁ~女子あんまみれない。ごめん。だから、自分たちでやっといてくれる?」
先輩にそう告げると、中津さんは再び男子の練習を見に行った―――…。
―――アップ中
まだ足が治ってない私はアップはできなかったが、ストレッチは皆の輪の中でやった。
愛美「あっ、ナカがか……ム…んでる」
私「えっ?何て言いました!?」
ストレッチをしていると、横の愛美さんが話しかけてきた。
いきなりのことで、言った事がはっきり聞き取れなかった私は、聞き返すしかなかった。
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