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部活の準備も終わり、私は荷物の前に突っ立っていた。
すると、一つのボールが転がってきた。
曽田「あっ、ナカボール来たよ~」
私「あぁ~ホントですね…」
私はそう言って、ボールを止めた。
そのボールを追いかけ、榛さんが……追いかけて、こない…?
榛さんは、何故か柵の扉の前で屈(カガ)んでいる。
ナカ〔それはつまり…その間を通せってことだよな…〕
私も体を屈め、ボールをゆっくり真っ直ぐに転がした。
コロコロコロ…
榛「よしっ!!ナイスパス!!」
榛さんのあどけないそんな仕草に、私も自然と笑ってしまったのだった―――…。
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