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「休みだからって、いつまでも寝てると駄目な娘になるぞー」
「んなー、駄目な娘じゃないもんー」
「駄目な娘じゃないなら起きろ」
いい加減で起きても良いと思うが、まだまだ頭は起きてい無いようだ。
心優しい俺は、妹を優しく起こしてやろう。
そう思い、膝の上の妹の耳を弄って遊んでみる。
「にゃー、うにゃーん」
目を細めてなんとも幸せそうな寝顔である・・・。
「いや、おい、起きろよ」
「あと三年~」
「なげぇよ!何だよお前は、動物の冬眠もそこまで長くないぞ!」
「ん~。兄ちゃんウルサイよぉ。眠れないじゃん」
そういいながら、もそもそと体を起こす妹。
ようやく、ソファーに座る妹の名は真里菜。
俺より頭ひとつ近く低い位置でまだ船を漕いでいる。
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