朝のひととき

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「ほら、コーヒー入れてやるから起きろ」 「うんー、ほっとミルクー」 まだ寝ているような声なのに、注文してくるあたり、ちゃっかりしている。 俺は、言われたとおりに真里菜所望のホットミルクを作ってやる。 といっても、レンジで暖めるだけであるが。 キッチンに立った俺は、真里菜用のマグカップに、砂糖を大さじ二杯。 甘党の妹に合わせた分量である。 少しミルクをいれ、砂糖を溶かし、再度ミルクを注ぐ。 なれた手つきでホットミルクをつくるとは、俺も甘いな。 と、思いながらリビングに戻ってくる。 「おい、真里菜。いい加減で起きなさい」 リビングでは妹がソファの真ん中で再度眠りについていた。
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