13人が本棚に入れています
本棚に追加
鍋を倉庫な場所に入れて、店に戻る。
ニャー
……今のは俺じゃありません。
どっかで猫の鳴き声。
猫いいな!
「うはぁ~猫可愛えええ!」
眼帯の水無月さんだ。
医療用眼帯好き。
手に、オレンジ色の猫を抱いていた。
「みみ水無月さん何を……遅刻しますよ」
確かもうすぐシフトだったはず。
現に彼はフロアさんの制服を着ていた。ベスト!
「あ、いなほさんじゃーん。見て見て、可愛いー猫さん」
ちょろちょろと集まり出す、可愛い猫たち。
水無月さんはその中の1匹を、俺に近づけた。
「……あ、かわっくしゅんっ」
「大丈夫?風邪?」
首を捻って聞く水無月さんに、密かに萌えたのは秘密。
「ごめんなさい……アレルギーで…」
「え!?ごめんね!?」
「いえ…。俺も猫好きですし…」
「猫好きなのにアレルギーで触れないのか…辛いね…」
反動でねー、猫好きになっちゃったんですよ。
触れない物ほど触りたい。
「くしゅっ」
最初のコメントを投稿しよう!