夜の街

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「はあ、はあ‥ふぅっ、撒いたか」 息を切らしながら壁に寄りかかる青年。右手にはリンゴがある。 壁の先から見つからないように覗き見てみる。 「ふぅっ」 安全を確認すると青年はその場に座り込んだ。 そして右手にあるリンゴにかじりつく。 ガリっ ガリっ シャリっ リンゴが噛まれる音がする。 食べ方から相当腹が減っていたことが想像できる。 「夕飯完了!」 青年はそう言うと元気に立ち上がった。 「さて、城へ戻るか」 どうやら城に住んでいるようだ。
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