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脇でゴゾゴソ動き回られては早く走るにも走れない
穂瑠はゼルなんかおかまいなしに速度を上げる
夕べはゼルの無駄話に夜遅くまで付き合ってしまったら、うっかり目覚まし時計をセットするのを忘れてしまい大慌て
こういうときに限って母親は妹の遠征に付き添い、早くから家をでいってしまったのだ
異変に気づいたのは登校寸前の姉
既に穂瑠が登校しているものだと思っていたら、靴箱には聖ニコラスの紋様が書いてあるショートブーツが取り残されているではないか
慌てて姉が穂瑠の部屋に駆け込んだのは07:30
時すでに遅し
立派な遅刻の時間である
顔を洗い、ご飯食べる暇もなく、制服に着替え家を飛び出し今にいたる
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