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「痛たたた……」
穂瑠が体を起こすとゼルの姿はない
「ゼル?ゼル?
どこ?」
あたりをキョロキョロ見回すも見あたらず
「穂瑠ちゃま……」
声のする方向に振り向くと、穂瑠の場所から後方に三メートルばかりバックしていた
穂瑠は四つん這いになり、まるでハイハイするように進と、ゼルを抱きしめた
「痛いぜ~、穂瑠ちゃま」
「え?
あ、ごめん
どこかぶつけた?頭?腰?」
ゼルは重傷そうにため息をつく
「穂瑠ちゃまにしめられた首が痛いぜ……」
穂瑠はゼルを体から離すと、目線の高さまで持ち上げ軽くゼルに微笑むと肘を伸ばし頭の後ろまでふりあげたとき
「穂瑠ちゃま、穂瑠ちゃま
後ろ、後ろをみるぜ!」
ゼルが慌ててジタバタと暴れ出す
「今更おそーい!」
「穂瑠ちゃまあ~
うーしーろー!」
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