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「お姉ちゃん!」
「ファオジオ!」
公園のベンチで座っていたファオジオは穂瑠の姿が見えると走ってこっちにきた
「ファオジオ!
早いね、学校は?」
「学校は?」
「え?」
「ん?」
花椒はキョトンと小首をかしげる
なんとも不思議な反応だ
「ん?ファオジオは学校行ってないの?」
「いってないの?」
……
……
……
「じゃあ、幼稚園?」
「幼稚園?」
(なんだろう、このオウム返し……)
「お姉ちゃん!ゼルは?
ゼルとお話したーい」
年齢は5、6歳だろうか
穂瑠はてっきり学校にいっているものばかりだと思っていた
だが、学校に行っていないわりには受け答えがしっかりしている気がした
一体この子はなんなんだろうか?
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