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ふと、穂瑠は名案を思いついた
いつものピンクのカバンからゼルを取り出す
ゼルは基本生きている鼓動や温かさは感じるが、重さはない
鞄の中に入っても重くはないが、大きさが気になり、普段はキャンディーパクトでコンパクトに収納されているのだ
だか、さすがに今日はファオジオがいるため、パクトから呼び出すわけにはいかず、仕方がなく鞄からとりだす
ゼルはパクトの中で充電され、眠るより、鞄の中で揺れ、落ちてよじ登るサバイバルの方が好きらしい
「ゼル」
花椒は穂瑠からゼルを受け取ると優しく抱きしめる
「う?」
ゼルはいきなり呼び出されてどうしたらよいかわからないようだが、穂瑠は先ほどと同じ質問をするよう目で訴える
つまり、腹話術と称してゼルとお話すれば花椒が少し自分の話をするのでは、と穂瑠は考えたのだ
すると、念を受け取ってくれたのか、ゼルは穂瑠に向かいパチリとウィンクをする
穂瑠は心の奥でガッツポーズをする
「ファオジオはコアストーンを知ってたら教えて欲しいぜ~」
穂瑠の心はものすごーい勢いで滑りこけた
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