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「コアストーン?」
「そうだぜ!」
ゼルがニコニコ笑顔で応える
穂瑠はゼルの頭を鷲掴みにすると、ファオジオのてから引き離す
「ちょっと、ゼル!
変な話しないの!」
「ゼルは変な話してないぜ~
大事な話なんだぜ!」
穂瑠は妖精の空気読めなさと、非常識なこどうに焦りを通り越し、苛立ちを覚えた
「ふふ……ふふっ」
ふと、顔を見上げると目の前にいる花椒が腹話術だと思っている二人のやりとりをみて吹き出している
その姿があまりにも可愛いらしく笑うので、穂瑠の心が少し温かい気持ちになった
だが、これとそれは別問題
穂瑠がゼルの頭を一思いに握りつぶそうと思ったとき、あたり一面不穏な闇の空気につつまれた気がした
殺気を感じ、公園の入り口に目をやると見覚えのあるスーツ姿の女が目に入った
穂瑠は花椒をそっと背中に隠した
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