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「匂うね~、匂うね~
妖精もいるよ~
なんだろね、他の匂いもするよ~」
女は一歩、また一歩こちらに近づいてくる
そして、足を踏み出すたび姿が変わってくる
なんとも不気味な光景だ
きっと、今変わりつつあるこちらが本当の姿なのだろう
髪が逆立ち、顔の色が変わり、目鼻が変形するにつれ女から異様なオーラを感じてしまう
毎回不思議に思っていたが、この手の悪党は着ている服も変形している
プリキュアになれれば今すぐ花椒を安全なところに移動したいのだが、変身できない自分がもどかしい
か弱い女の子一人守れない自分が果たして無事相方をみつけプリキュアになれるのだろうか
不安にかられ、思わずパクトを握り締めると、穂瑠は結友と美勇の顔が浮かんでしまった
今頼れるのは二人だけなのだ
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