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穂瑠は花椒を抱えるようにカライナーに背を向ける
小さいといえども、5、6歳の少女を抱えて果たしてどこまで走れるだろうか
穂瑠がそうっと花椒の脇に手を入れ持ち上げようとしたとき、花椒が穂瑠の制服をしっかり握りしめて離さない
とても持ち上がる様子ではない
穂瑠は花椒をみつめるも、花椒はカラシネアを瞳に捉えしっかりと見据えていた
「プリキュア・シトラス・ウォール」
穂瑠がもう、ダメだと思った瞬間、叫び声と同時に光輝くオレンジの半透明の壁に覆われる
「ごめんなさいね、マフィンが無茶言って
万全ではないけど、その中なら多少大丈夫
そこから動かないでね」
戦いの中、ジューシーが空から降ってきたように穂瑠の前に着地する
なかなか逃げ出さない穂瑠たちに、防御壁を張ってくれたのだ
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