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穂瑠は玄関を出て門の鍵をあける
「おはようぜー」
?!?!?!?!?!?
門を一歩でたら、穂瑠の視界が急にピンク色になる
穂瑠は慌てて右手でつかみあげると、反対の腕にぶさらげた手提げにぬいぐるみを無理やり押し込んだ
首を左右に振り、後ろを振り返り家を見上げると家族にも、道を行く人にも見られていないことを確認し、そうっと門をでる
「何💢やっ💢て💢る💢の?」
「ずっとまってたぜ~」
穂瑠がそうっと中をのぞくと、手提げ袋からピンクのぬいぐるみが穂瑠を見上げている
「昨日もいったぜ~
王国を助けてくれるプリキュアを見つけたのだから、側を離れちゃいけないんぜ☆
いつペッパーランド帝国のやつらが襲ってくるかわからないんだぜ」
「私、昨日学校の予習をしないでずっと調べものしていたの」
「ん?」
穂瑠は手提げを肩からかけることにした
まわりからバレないよう、軽く脇でぬいぐるみを押さえつける
そして、なにごともなかったかのように歩き始めた
「人間の言葉を理解する生き物はいても、人間の言葉を話す動物はいないのよ」
はたからみると穂瑠は空に向かって独り言をいっているようだ
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