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「時々人間の言葉を理解しているような動物はいるのよ
おはようと応えたり、物語を話し出す動物とかね」
穂瑠は早足で学校に向かう
「でもそれって、私たち人間が言葉を使うのと違って習慣をプログラミングされているの
わかる?」
「……」
ゼルからの応答はないが、穂瑠は話を続ける
「つまり、目の前のものがこうしたらあれやろう、とか、エサが来たらこう言おうとか
動物からは感情や周囲の状況を理解して話かけることはないのよ」
「て、いうことは
あなたは何?
なにって、あなたは地球上の動物ではない
なら、あなたがいる国はいったいなんなんなの?
それは、この地球上にシュガーランド王国や、なんとか帝国は存在しない、ということ
何か反論は?」
「……」
「ふぅ~
昨日社会の参考書、百科事典で調べたよ
そんな国やっぱり見つからなかった」
「いいたいことわかる?」
「……」
「あなたのような生物は存在しない、たがら、シュガーランド王国ももともとなかったことになる
あなたが言ってることはまったくの嘘
つまり、私はプリキュアじゃない
伝説だか幻だかわかんないけど、そんな戦士は存在しないでしょ
だって、伝説っていいぐらいあやふやな設定じゃない?
まあ、学校の先生も親も知らないもん、そんなのだし」
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