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穂瑠は肩から下げた手提げの持ち手をギュッとにぎりしめた
「もし、……」
穂瑠は言葉を詰まらせる
「もし、もしもよ、もし
あなたが、誰かが用意したら偽物のだったら?
誰かが、悪魔の証明した私をからかうためにあなたがいたら?
だから、私
あなたを信じないことにしたの」
カバンの中にいるぬいぐるみは一体どんな顔をしてきいているのだろうか
穂瑠は少し申し訳ない気はしたが、この方法が一番良いことだと思うことにした
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