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穂瑠は身体を捻らせ男の手を払う
「何だとう?」
男の表情が少し険しくなった
「こちらが下手にたのんでいるのになんだその態度は!
貴様!死にたいのか?」
穂瑠は怖くなって男の方を恐る恐る振り返ると、男は胸ポケットから紫の小瓶を取り出した
「こちらの世界ではまだ試したことがないんでねぇ~!
死んだら“ごめんなさい”でいいかな?」
と異形な顔で笑いながら、水色の蓋を取り出すとガラス棒から真っ赤な液体がマンホールの上に落ちる
すると突然マンホールがカタカタと揺れ、独りで勝手に動きだす
穂瑠は何が起きてるか全くわからなかった
すると水道管が破裂したように何かに突き上げられ、マンホールが空高く飛び上がった
だが、それは水ではなく、小学校のとき作ったスライムのような赤黒い気味悪い物体だった
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