マジマジ、それってありえない!?

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するとマンホールが通常の何倍もの大きさになり、真ん中には恐ろしい顔が描かれている だが、それは描かれた絵ではなく、その目はまばたきをし、口は大きく開き不気味な叫んでいるではないか 「カライナー」 そうお腹に響く気持ち悪い声で、マンホールが叫ぶと赤黒いスライムでかたどられた手足が穂瑠に向かって飛んでくる 思わず怖くては逃げ出すが、瞬時に伸びてくる手が数秒まえに自分がいた場所に的確に襲ってくる 最初はぬいぐるみを守らなきゃ、と思った勇気は今は微塵もなく、自分の命を守るのに精一杯だった いったいどこまで全力疾走すればよいのだろうか 穂瑠は自分がこんなに早く走れることに驚いた どれぐらい走っただろうか 穂瑠が走った道はスライムような手に破壊され穴が空いている そろそろ穂瑠の足も限界に近づいてきた
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