なになに、それって知らないよ

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それを見届けるや否や、もうひとりの少女も同じ格好をする すると胸元にあるピンクの石がまたキラリと強く光る 「シトラス・ウォール」 叫ぶと同時に指の隙間からオレンジ色の波動が同心円上に広がり、前へ進んでいく その光に触れたスライムの破片はまるで押しつぶされたかのように破裂して砕け散る そして、スライムの体が再生するよりはやく消滅した 「なんだと!」 男がスライムが消え驚いた瞬間、ぬいぐるみが首もとにある手を勢いよく噛みついた 「痛っ! な、何をする」 「おいで!」 男が振り返るとすぐ横に穂瑠の姿があった 噛みつかれ驚いた男が手を開いた瞬間、穂瑠の声のタイミングでぬいぐるみは穂瑠の胸にジャンプする 「よかった……」 穂瑠はぬいぐるみを抱き留めると走りだす 男も慌てて穂瑠を追いかけようとしたとき 「エアー・カッター!」 足元に無数のかまいたちが出現した
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