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構わへんくなーい、とわけわからない2年生に囲まれ叫びたいきもするが、相手が先輩なだけ無碍にはできない
なんだかペタペタ絡まれ穂瑠は早く教室にいきたい気分だった
「あのー、やることがあるんで放していただけますか?」
穂瑠は申しわけなさそうに、早く解放してほしい気持ちでつい顔を背けた
「嫌やゆうたら?」
「いや、あの……」
そろそろ変なかまわれ方するのは迷惑な気がしてきた
「ちょっと結友」
「美勇はいつも“ちょっと、ちょっと”でかなわんわ~」
もう一人の同じ顔が柔らかい声で話しかける
「私たちあなたと仲良くなりたいと思ってここで待ってたの」
「せや、仲良くしよやー」
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