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「ああ、部長さん
ごめんなさいね、この子はこの子だけど
ちょっと違うの」
少女はクスっと肩をすぼめ申しわけなさそうに部長さんとやらに笑ってみせる
「だよねー、この子じゃちょっとたよりない感じ?
どちらかというとインドア派?」
何やら馬鹿にされた感じが否めないが、穂瑠は二人のやりとりを部外者満載のオーラで見守っていた
「ちょっと、今バスケ以外に夢中になることがありまして
じゃ、部長さん
放課後はちゃんと練習に参加すると思うので」
ぺこりとおじきすると、二人は去っていき、穂瑠独りが取り残されていった
嵐が去った静けさに穂瑠は戸惑いながら、ポケットに入った秘密を守れたことに少しホッとした
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