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「お願い、助けてだぜ」
ひょいっとピンクのぬいぐるみがとびつき思わず穂瑠は抱き留めてしまった
「テルからもお願いするぜ~」
ピンクのぬいぐるみは自分が落ちてきた方に話しかけるも応答がない
「うひゃー!!
テルがいないぜー!
やばいぜー」
慌てた声でピンクのぬいぐるみは穂瑠の手から降りると来た方向に走り出す
穂瑠はぬいぐるみを受け止めた自分の手のひらを見つめた
信じられないがまるで本当に生きているかのように温かく、動いていた
「テル~
どこ行ったぜ~」
ピンクのぬいぐるみは肩を落としどこか悲しげな様子で背中を丸めてしまった
と、思っていたら
「ついでにテルを見つけるのも頼むぜぃ☆」
そういうと、困った様子もなく、満面の笑みを浮かべ小さい歩幅で穂瑠に向かいジャンプする
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