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案の定、何度やっても穂瑠と結友は変身することができない
そろそろこの練習に意味などないように思えたときだった
ジャリッと誰かが校舎裏の砂利わ踏んだ音がする
穂瑠が慌てて振り返るも姿がない
幸い妖精達は疲れてパクトが出ていなかったのがせめてものすくいだったか
「どないしたん?」
「あ、今だれかがいたような気が……」
「マジかいな」
「ちょっと、結友
そこは明るくいうところじゃないでしょ?
誰かに見られたらどうするの?」
今まで穏やかだった美勇も、堪忍袋の緒がきれたように少しきつめに言葉を投げる
「んなん、大丈夫やろ?」
「大丈夫?」
美勇は怪訝な顔して結友を見つめる
「そんな楽天的思考のポジティブな発言、大丈夫だという確信はどこからくるのよ」
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