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なんだか美勇も穂瑠も結友の発言には修行以上の疲れが溜まるのを感じた
穂瑠にいたってはコスプレをする人達は自分とは言葉や人種すら違って見えるのに、それをやっている振りをするなんて、クラスメートに激しく突っ込みをいれられたら思わず本業を口走ってしまいそうだ
いや、コスプレよりプリキュア業の方が頭痛い人物だと思われるだろう
穂瑠は、ふと、沈痛な面もちで蔑む母親の顔が浮かんでしまった
「あの……」
「なんや?」
結友と美勇が一緒に振り返る
同じ顔に見つめられるのはなんとも変な気分だ
「私、今日習い事があるんで先に失礼します」
「なんや?
自分のための修行やけ?
成果ださんとかえるっとー?」
結友はなんだかおもしろくない顔をする
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