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「ふう~
助かったぜ~、穂瑠ちゃま~」
ゼルがカバンにつけたパクトから顔を出す
「え?あ?
ちょっと、元に戻ってよ!」
穂瑠は慌ててゼルの口を両手でふさぐ
「何するぜ~、穂瑠ちゃま~
あんな練習無理無理
意味ないぜ~
ちょっと寛ぎたいぜ~」
ポンと小さな爆発音がしたかと思うと、ゼルはパクトから全身抜け出してアスファルトの上に横たわっていた
「いやいやいや、ゼルさん~
やめてくださーい」
穂瑠は小さい声で叫びゼルを拾い上げる
「やめるのは穂瑠ちゃまだぜ~
ゼルたちはプリキュア以外には“ぬいぐるみ”とやらに見えて隠れることができるぜ~
ぬいぐるみに向かって叫んでいる穂瑠ちゃまのがどうかしてると思われるぜ~」
なんだか幸せそうな顔でゼルに頭がおかしいと、言われるのがすごく悔しかったのか、穂瑠は本当にゼルがぬいぐるみだったら千切って捨てていこうとさえ思った
端から見ればゼルの存在自体おかしいのに
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