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「え、あ、なんでしょう」
「昨日、何してたの?」
「え?昨日ですか?」
「そ、昨日
仲間先輩たちと」
穂瑠は昨日と言われ、背中から大量の汗が流れてくるのを感じる
まさか、プリキュアに変身する練習をしていたとは言えるはずもない
まして、結友のコスプレ案など口がさけてもいえるわけがない
「……」
「ふーん、言えないこと?」
「え、あ、あ……たぶん」
理由を聞かずに済むものなら、できればそのままにしてほしい
昨日聞いた砂利の音は彼女が歩いた音だったのだろうか
まずいものを見られた、と思い穂瑠は急いでこの場をはなれたかったが、少女は何を聞くわけもなく教室に入っていった
穂瑠はキョトンとした顔で彼女を見送った
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