マジマジ、それってありえない!?

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抱き留めてるかと思いや否や、穂瑠は半歩下がる 飛行距離の目測をあやまったピンクのぬいぐるみは、穂瑠の足元に顔面から飛び込んだ 「痛たたた…… なにするぜ」 ぬいぐるみは両手をつき顔を上げると、鼻……らしい部分が赤く擦れ、少し泣き目になっていた (本当に生きている?) 穂瑠は目の前で動いているぬいぐるみを興味津々、というより恐々見つめてしまった 「まったく王国を救うプリキュアが弱いものいじめだぜ~ ひどすぎるぜ」 みたことのない生き物 言葉を介す人間ではない生き物 そんなものがこの世に存在するなんて、ありえない、と穂瑠は意を決してぬいぐるみのそばを離れることにした
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