哀レナ仔羊達

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しばらく沈黙が続き、ケイコは申し訳無さそうに俯く。 「ごめんなさい……。オサムくんには、必要な知識をちゃんと勉強しておいて、貰いたいの」 「あ、うん。そーだよな、ケイコの足手まといにならないよう頑張って勉強するわ俺!」 気にしてないところを見せるため、目の前の冊子を手に取ってみるが、ケイコは相変わらず俯いたままだった。 「うん。ごめんね」 「いやー、ケイコにキレられるのこれで2回目だな。ぶははは」 「うん。それじゃあ、わたし行くね。頑張ってね」 「任せなさい!」 気まずい空気が流れたまま、ケイコが部屋を出て行ってしまった。 暫くして、講師と名乗るセンターの研究員が来て授業が始まる。 俺はどうしてケイコがそんなに怒ったのか、理解出来ないまま授業を受けた。 しかし、代わる代わる違う研究員が来てやる授業は意外と面白く、いつの間にか授業に没頭していた。 授業が終わり、家に着いた時には24時を回っていた。 俺は久しぶりに頭を使ったお陰か、夢を見ることもなくグッスリと寝た。  
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