選ばれし変態

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「ハトリ! さっきから黙って聞いてれば勝手なこと抜かすなですの! 私は絶対にイヤですのよ!」 「大丈夫ですよ姫様。一妻多夫制もありますから、何と一人でこの三名全員を旦那に迎えることが出来るのですよ、逆ハーレムじゃないですか!」 「そういう問題じゃありませんの! こんなハーレム作るくらいなら、芋虫の海に飛び込んだ方がマシですの!」 「うほっ! 触手プレイ!? 最高じゃねえか!」 「いやあああ変態ですのおお!」 すぐさま反応する禁児にナナカが悲鳴で返す、姫だけに。 「姫、世界のためですから……」 「こいつらと結婚するくらいなら、こんな世界など滅んでしまえばいいですの!」 「うわ、言っちゃいましたよこの姫」 断固拒否の態度を見せるナナカにハトリが溜め息を吐くも、テンションマックスの変態達は止まらなかった。 「はいはーい! 質問っ!」 「はい、禁児さん!」 「とりあえず、前払いでバージンだけ頂くのはアリか!?」 「ふざけんなですの!」 「はいはーい!」 「はい、白井さん!」 「前払いでおっぱいだけ見せてもらうのはありか!?」 「そのくらいならまあOKでしょう」 「ハトリ、勝手に許可すんなですの!OKなわけあるかですの!」 「はいはーい!」 「はい、岡崎さん」 「姫じゃ結婚するにはさすがに幼すぎるんだが。ていうか、首尾範囲外」 「はうっ! まともなこと言われてるはずなのに何でこんなに胸が痛いですの!」 「恋ですね」 「んなわけあるかですの!」 ナナカの怒声が、だだっ広い王の間に響いた。
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