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「ではまず、自己紹介をさせて頂きます。こちらが我が国の君主、ナナカ姫。こちらの女性は見習い騎士のリア。そして私が、姫の近衛騎士隊長を勤めておりますハトリです。以後お見知り置きを」
眼前に現れた三人の異世界人に向かって、ハトリが自己紹介を始める。
ナナカとリアは、既にお通夜のような表情で崩れ落ちていた。
「へー! 俺たち、異世界に飛ばされたのか! こりゃビキニアーマーくるで! うひゃひゃひゃ!」
「異世界には、俺の想像をはるかに超えたおっぱいがあるに違いない。そう、第二世界おっぱい! 新たな時代のおっぱいが俺を待っているぜ!」
「やべーな、異世界の勇者かよ。これも俺がイケメンすぎるから選ばれちゃったんだよな。参るぜ、世界を超えてイケメンぶりを発揮しちまうなんて。この世界の男には悪いことをしちまったな。俺というイケメンに勝てるイケメンはどこにもいないのだから」
対して、話半分ではしゃぐのは異世界の変態三人。具体的には上から十八禁児(とうやきんじ)、白井陽介(しらいようすけ)、岡崎良夜(おかざきりょうや)。
異世界にきて瞬時に適応する楽観思考はある意味素晴らしいものであったが、それがプラスに向くとは全く思えなかった。
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