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「まあとにかくだ。この世界の魔王をやっつけて欲しいんだろ? このイケメンに」
岡崎が、やけに軽い口調でハトリに問いかける。
「ええ。ぶっちゃけそうですね。この世界に来て、あなた達は色々な部分がパワーアップしているそうですので、今のままでも雑魚モンスターくらいなら楽勝でしょう」
「なるほど。それでレベルを上げていけばいいのか」
岡崎の言葉に、ハトリが首を傾げる。
「レベル……という言葉がよく分かりませんが、あなた方に必要なのは装備です。異世界の勇者のために用意された武具がありますので、まずはそれを手に入れる事から始めて下さい。それについては後ほど説明します」
「はいはーい! 質問質問!」
不意に、禁児が元気よく手を挙げる。
「はい、禁児さん。どうぞ」
「ナナカたんは何で幼女なのに姫なんだ!? ナナカたんには恋人とかいるの!? リアたんはビキニアーマーに着替えないの!?」
「黙れですの!」
「お答えします。姫は昔、この城が魔王に襲われた時に他の女性が次々とさらわれる中『ガキには興味ねえ』と、一人だけ難を逃れたのです」
「わあああああ言うなですのおおお!」
「それにより、我が王族の血は絶えることなく続きました。姫が幼女だったおかげで、姫が色気も何もない子供だったおかげで、救われたのです!」
「余計なお世話ですの!」
「なんて可哀相に……! 俺は幼女だってOKだぜ!? いや、むしろ万々歳!? 俺の脳内では、既にナナカたんは破れたスク水を着てベッドに寝そべってるぜ?」
「いやああ変態ですの!」
「終わりやこの国」
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