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「うわタバコ臭っ!なんやこれ」
おかしな訛りで話す男は入る早々手で煙を払いながら入ってきた。
「悪かったな煙だらけで」
これはシグ。タバコ臭いと言われて、静かに不機嫌オーラを出している。
「ん?なんやあんた。学園長室でタバコ吸うなんてえらい度胸してんなぁ」
「僕が許可を出したんだよイーリ先生。今からここはシグ先生専用の喫煙所になったからね」
「はぁ!?」学園長のとんでもびっくり発言に、イーリと呼ばれた男は目を丸くした。「またえらい急やな学園長。そんなにこいつは偉かったんか?」
偉いかもしれない人にこいつはないだろう。カールは苦笑いしつつ、シグを紹介した。
「イーリ先生、その人が今日から赴任する、シグ先生だよ」
「あぁ、今日来る先生ってあんたやったんたな。初めましてやシグはん。わてはイーリ・アレンシアいいます。これからよろしゅう」
変わり身が早いイーリに、シグは目を細めながらも、タバコの火を消して返した。
「どうも、俺はシグだ。教科は魔法戦闘学を受け持つことになった」
「魔法戦闘学?また変わり者やなあんたも。わては魔法薬学担当やお互い頑張ろうな」
いささか軽い気もするが、二人の挨拶が終わったのを見計らって、カールは切り出した。
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