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「それじゃシグ先生、入学式の前に他の教師方に挨拶してきてね……イーリ先生も、案内、頼んだよ?」
「了解や学園長!ほなシグ先生、職員室行くで?」
「あぁ」
シグはイーリに急かされてソファーを立った。
「またねシグ先生。暇だったらいつでも来ていいよ」
「それよりも……あれは本当か?」
シグの問いに、カールは一瞬頭に?マークを浮かべるも、すぐに合点がいったようで、
「本当だよ。タバコはここか、外で吸ってね?」
「わかった」
(よし、サボる場所が増えた)
周りにとっては極めてどうでもいい(シグにとっては一大事)やりとりを終え、シグは部屋を出た。
◇
「シグ先生、ここが職員室や」
学園長室を出てから歩いて五分、二人は職員室前に着いていた。
学園長室があるのは最上階に対して、職員室は一階。また、道中イーリが言った話では、教師一人一人に専用の部屋が与えられるらしい。これは好きに使っていいようで、イーリは実験室にしている。
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