~過去~

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「……お祖父ちゃん」 「なんじゃ?」 「なんで今まで あんなに月組と争ってきたんや?」 「……聞きたいか?」 亀吉が目を細めた。 「親父…俺も聞きたい。 今までよくわからないまま だったから」 「会長!!自分たちも 知りたいです!!」 太郎たちも身を乗り出す。 「玉三郎の倅と 孫娘の極月が 恋仲になるとは…な(笑) 玉三郎もあの世で さぞかし 悔しがってるじゃろ(笑) いいじゃろ。 聞かせてやろう。 月組と亀組の因果関係を、な」 皆がしーんと 耳を済ませ 亀吉を見つめた。
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