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「あ、極月ハン、お帰りなさい!
会長が呼んではります」
玄関に入ったとたん若いもんに声をかけられた。
「え……お祖父ちゃんが?何の用?」
「とにかく会長の所へどうぞ」
祖父の部屋を極月がノックすると
「誰だ?」
「極月どす」
シュッ!
重いドアを開けると
何かが極月に向かって飛んできた。
バシッ!片手で取る。
「さすがやな。
九州から取り寄せたみかんじゃから甘いぞ。
こっちに座って、お食べ」
「ほな、頂きます」
「食べながら聞いてくれや。
実はな、極月に頼みがある」
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